廃棄されていたイ草を活用
畳の新しい選択肢を提案するプロダクトブランド

株式会社グッドグラス
TATAMO!

資源枯渇や環境汚染が深刻な状況の中、「サーキュラーエコノミー」(循環型経済)が、これからの社会に不可欠な経済成長のモデルとして注目を集めています。サーキュラーエコノミーとは、従来廃棄されていたもの、活用されていなかったものを「資源」と捉え、ビジネスに取り入れることで、環境にも経済にも持続可能性を持たせる新しい経済活動です。

TATAMO!は、これまで廃棄されてしまっていた、畳にそぐわない短いイ草を活用した新しいプロダクトブランドです。畳は住環境の変化に伴い都市生活の場から姿を消しつつあります。また、輸入品に押されて、高品質のイ草を生産している国内の農家の数は急激に減少しています。TATAMO!は廃棄されるはずであった原料を現代的な文脈で再活用し、畳業界の未来を再度盛りあげることを目指しています。

ACTANTは、ネーミングをはじめとして、プロジェクトのマネジメントやビジュアルアイデンティティ、ワークショップや展示会の企画などを担当し、プロダクト体験の一貫したタッチポイントをデザインしました。

Category
CultureEnvironment
Site/Year
Tokyo / 2010-
Services
ブランディング / アートディレクション / グラフィックデザイン

Approach

畳をヨガやリビングなど現代のコンテクストへ持ち込む

イ草=一帖の畳というバイアスをリフレーミングして、異なるコンテクストへ持ち込むことをプロジェクトの主軸としました。ヨガマットやマンションのリビングで使えるフローリングのようなブロック等をプロダクトデザイナーとともに開発し、現代の生活に合わせた新しい選択肢を提案しています。その現代性を表現するためのビジュアルアイデンティティを定義し、さまざまなメディアへと展開しています。

Point

  • 循環型経済に寄与するブランドの枠組みを開発
  • 多様なステークホルダーによるプロジェクトのマネジメント

Related projects

  • KOYA LONDON - JAPANESE UDON RESTAURANT

    グローバルマーケットで日本食の魅力を伝える
    ハンドメイド「うどん」のブランド形成

  • 東京大学 先端科学技術研究センター

    プロジェクトを「まちのみんな」に開く
    郊外未来デザインラボ・研究レポート