WISE CITY MODEL

Wise City Modelは、横浜市と東急電鉄が進める「次世代郊外まちづくり」の場、WISE Living Lab(ワイズ リビング ラボ)に設置された「参加型」のまち模型です。一般的な地形や街並のミニチュアではなく、模型をつくる活動を通じて、地域の人々が自らまちの姿をデザインしていくプラットフォー

ムとして機能します。この模型を契機とした今後のさらなる活動により、まち全体が一丸となったコミュニティが醸成されることが期待されています。ACTANTは、模型本体をはじめ、運営フローやワークショッププログラムまで、継続的な活動を支えていくための仕組み全体をデザインしました。

Client東京急行電鉄株式会社
Sector:交通サービス
Site/Year:Yokohama, Kanagawa/2017
Time Frame:2months (Phase 1)/1.5 months (Phase 2)

DESIGN PROCESS

Phase 1

リビングラボに適したコミュニケーションツールの模索

Step 1

コンセプトの策定

先行プロジェクトでのリサーチによって把握した、エリアの課題や歴史、課題解決に向けたこれまでの取り組みなどを下敷きにして、コンセプト策定のためのアイディエーションやディスカッションをおこないました。そこから「参加型」、「つくり変えることのできる持続的な仕組み」というリビングラボに根ざした模型の特性を導きだし、実現すべきミッションを定めました。

Step 2

持続的に運用していく仕組みのデザイン

模型を刷新していく持続的なサイクルを支えるため、活動の準備から実施、発信までを一連の運営フローとして体系化しました。このフローを実践する際の包括的なガイドラインも作成し、想定される多様なステークホルダーが、自由度の高い模型を使いこなしていくための手引きをとりまとめました。また、携帯用のマップもデザインし、模型と連動したフィールドワークをサポートするツールとしました。

Phase 2

模型本体と活動プロセスのデザイン

Step 1

共創型ワークショップを通じたプロトタイピング

デザイナー陣が制作した模型のプロトタイプを、地域住民とともに検証していく共創型ワークショップを実施しました。模型の具体的な形状だけでなく、参加型という体験のプロセスもブラッシュアップすることを目的に、模型を使った二種類の異なるアクティビティを準備し重要な修正点を見出していきました。

Step 2

各ツールの制作

ワークショップで交換された様々な意見を振り返りながら、プロトタイピングを繰り返し、徐々に最終型を形成していきました。組み合わせによって自由に意味や機能を与えることができる積み木ブロックや情報を書き込むカードといった、展示に必要な付属ツールもデザインし、建築家やFabLabと協働しながら実制作を進めました。

Our Challenges

新たなまちづくりアプローチを支援するコミュニケーションツール


地域の人々がこの場に集う機会を創出すること、そしてリビングラボを活用したまちづくりという新たなアプローチの浸透を図ることを課題と位置づけ、オブジェクトとしての模型だけでなく、運営フローやワークショップのプログラムを含めた活動の仕組み全体をデザインしました。

模型をつくる活動を支える持続的な仕組み


特定のテーマを設けたワークショップ形式での使用を想定し、活動の準備から実践、発信までを一連の運営フローとして取りまとめました。様々なステークホルダーが活動の担い手となって模型を継続的に運用できるよう、範例となるワークショップの実施手順やファシリテーションのポイントをまとめたガイドラインを作成しました。

自分たちのまちを表現するプラットフォームのかたち


すべての要素が、長期的に利用され変化していくというコンセプトをベースに模型の最終形をデザインしました。リビングラボの共創という特性を反映し、参加者が自ら新しい価値をつくり出せる自由度の高い構造と、表現意図がしっかりと伝わる展示物としてのデザインクオリティを両立できるフォーマットを実現しました。