ヘルスケアと働き方をつなげるビジョン形成
ゲノムを活用したワークスタイルのデザイン
ゲノムやPHR(パーソナルヘルスレコード)、生活行動のビッグデータといった、さまざまな身体データの解析技術が進展し、ウェアラブルデバイスなどでリアルタイムに自分の健康状態を知ることが可能となった現代。人々の健康を、より生活の喜びと結びつけた形で支援するため、クライアント企業では、ゲノムデータを活用した新たなヘルスケアサービスを模索していました。
本プロジェクトでは、生活の質に大きな影響を与える「未来の働き方」に焦点をあて、健康維持という目的にとどまらないサービスの可能性を探り、サービスコンセプトの形成とプロトタイピングに取り組みました。ACTANTは、そのデザインプロセスを設計し、各種リサーチから共創ワークショップの実施、プロトタイプのデザインまでを一貫してサポートしました。
- Category
- LifestyleWorkstyle
- Site/Year
- 2014
- Services
- リソースマップ / 未来洞察 / インタビューリサーチ / ビジネスモデル設計 / アプリ設計 / 共創
Approach
対話から、未来の兆しとユーザーの行動を読み解く
ヒューマンインターフェース、ウェアラブルメディア、医療社会学など、さまざまな分野の若手研究者へのヒアリングを通じて、サービスの枠組みとなるビジョンを形成。その後、すでに健康データを生活に取り入れているエクストリームユーザーと、ターゲットユーザーそれぞれと対話をおこない、リソースマップを使いながらインサイトを抽出。これをもとに、関連するステークホルダーやユーザーを交えた参加型デザインワークショップを実施し、働く人にとってより有効な、持続性の高いヘルスケアサービスを生みだしました。
Result
モックアップを使った、効率的な評価と改善
サービスコンセプト実現のためのタッチポイントをスマホアプリとし、ペーパープロトタイピングと実機でのモックアップを使って、サービスを手に触れられる体験に落とし込みながらプロトタイピングを進めました。また、アプリのインターフェースとともにサービス体験シナリオも作成し、再度ユーザー調査を実施。一方的なインタビュー形式ではなく、ユーザー自身も対等にアイデア発展に参加する共創ワークショップとすることで、よりスピーディーに実現フェーズに近いフィードバックを得ることができました。
Point
- ユーザーの持つリソースを把握するリソースマップリサーチ
- 「知る」だけでなく、健康的なライフスタイルを「つくる」ためにデータを活かすサービス設計
- ユーザーとの共創を通じて、「使いつづけたい」と思える仕組みを生み出す