SOCIAL:
PHASE FREE

Time Frame:4ヶ月
Sector:ソーシャルサービス
Client:スペラディウス株式会社
Website:https://phasefree.org/

災害直後に高まる防災意識は、日常生活の中でいつの間にか薄れてしまう。「フェーズフリー」とは、こうした「災害時」「平常時」という2つの時間=「フェーズ」に分けて考えることをやめようという提案です。背景にあるのは、どのような状況でも自分や家族の命と生活を守り、安心して豊かに暮らせる社会を創造しようという思い。いわばバリアフリーの災害版のような全く新しい概念を社会に浸透させることを目指した社会的事業のスタートアップを、デザインという側面からサポートしました。

Design Process

step1

コミュニケーションプロセスの検討

「フェーズフリー」を理解してもらうはじめてのタッチポイントとして、冊子をデザインしました。この新しい考え方を取り入れて、人びとが自分事として日々の生活の中で実践したり、企業や団体が新しい商品やサービスを考えていくために、わかりやすく素材を提供するにはどうしたらいいか。身近な事例を通じてコンセプトを具体的に伝えるための構成をコピーライターと協業しながら検討しました。

step2

ワークショップでの発想と検証

防災分野の専門家らを交え、身の回りにあるモノやサービスをフェーズフリーの視点から捉え直すワークショップを行いました。お父さん、お母さん、子供、高齢者、ペットといった各ペルソナの生活シーンを想定し、それぞれが「いつも(通常時)」使っているモノやサービスを「もしも(災害時)」の時どのように役立てられるか、さまざまなアイデアが生まれました。

step3

冊子デザイン

フェーズフリーに対応するプロダクトや建築を開発するための基準となる枠組みを、対象、災害の種類、被害のレベル、活用のタイミングという視点から整理し、ワークショップで出されたアイデアもそれぞれの視点と紐づけました。これらをビジュアライズしてまとめた冊子は、フェーズフリーという考え方を伝える「コンセプトブック」と、日常生活に役立てるための「ガイドライン」という2つの役割を担っています。

Our Challenges

──新しい社会事業への共感を得るにはどうしたらいいだろうか?

目指す社会の姿を示しつつ、多世代で構成される家族のペルソナを使って、自分たちに関わりのあることとして捉えてもらえるようなストーリーを構成しました。

──災害という非日常時と日常生活を、どのように結びつけて伝えることができるだろうか?

各ペルソナの持ち物や生活スタイルから想定される具体的な活用場面を描くことで、「フェーズフリー」という考えを生活に取り入れることのリアリティを示しました。

──新しい概念をクリエイティブに取り入れられるよう理解を促すにはどうすれば良いだろうか?

ガイドラインや基準値をピクトグラムとして視覚化し、それを具体例と紐付けることで創造性のためのインスピレーションとなるような素材としてコンセプトを提案しました。

Outputs

  • ブックレット